2016年08月09日
量子ビット制御装置 6 「DA変換器」
どうやらバグは、データ列が反転していたようでした。D0 D1 D2 D3 と並ぶべき波形データが、D1 D0 D3 D2 と並んでいたようです。32bit-64ビットのバス幅を変換した際に、順番が逆になっていただけでしたので、直ぐに解決。
DA変換器の帯域幅を測定しました。このD/Aコンバータを実装しているFMC150ボードは80MHzカットオフのアンチエイリアシングフィルタが内臓されていて、せっかくのD/Aコンバータの帯域幅を生かせません。基板の裏側にBypass用のランドが出ていて、0Ω抵抗によりフィルタを外せるとのこと。
DA変換器の帯域幅を測定しました。このD/Aコンバータを実装しているFMC150ボードは80MHzカットオフのアンチエイリアシングフィルタが内臓されていて、せっかくのD/Aコンバータの帯域幅を生かせません。基板の裏側にBypass用のランドが出ていて、0Ω抵抗によりフィルタを外せるとのこと。
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外して測定した時の周波数特性が上の図です。データはDACのフルスケール時のサイン波出力をスペアナを観測したものです。見て分かるように、60MHz周辺でノッチが入っていますね。これには困りました。いろいろな人に相談し、そのおかげでフィルタのバイパス0Ω抵抗を入れただけでは解決されないことが分かりました。
上の図がボードを上から見たところです。フィルタ部は電磁シールドされていたものを外しています。上からADの入力回路が二つ、真ん中二つはトリガ入力と、クロック入力端子、下の2回路がDAの出力です。DA出力の変成器の左側がフィルタとなっています。
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上は拡大図。このフィルタが邪魔してるんですね。なので取っ払いました。
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後で気づいたのですが、フィルタ部分を破壊しなくても近くにある零Ω抵抗(四つの黒色)を取り払うだけで良かったことが判明…。次回からそうします。
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最終的な測定結果です。良いですね、帯域幅が伸びているのが確認できました。
jjq303dev at 23:30│Comments(0)│制御装置