2016年12月14日

希釈冷凍機 導波路 14 「入力同軸線ブロックの組立て」

入力同軸線ブロックを組み立てます。

入力同軸線ブロックの最終チェック時に、テスタで減衰器の中心導体-外部導体の抵抗値を測っていたのですが、値を5%、そして10%程度外れた品を見つけました。100個買えば2個ぐらい不良品があるのが当たり前なのでしょうか。ネットワークアナライザをきちんと校正し測定すると、減衰量の平坦性も悪く仕様値から数dB程度外れています。これはクレームものですね。

それ以外の部品を組み立てます。これがブロックを支えるT字部品。
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低温かつ高真空下で利用できるグリスです。アピエゾン「N]。いろいろタイプがありますが、Nを使っています。このグリスを接触面に塗布してネジ止めします。
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とりあえず1段目(最下部と最下部から一つ上)をくみ上げた様子。最下部は最低温部に相当し、MXC(ミキシングチャンバープレート)と呼んでいます。その一つ上は50mKの温度ですので50mK(ミリケー)と呼んでいます。この二つの部分でそれぞれ10dBの減衰量を持たせています。写真中BOTTOMのスペルミスはご愛嬌。簡単に見えるこの接続作業ですが、いかにケーブルにストレスをかけずに組み立てる所に気を遣います。同軸線の軸方向のバラつきが生じるとストレスがかかりますし、軸回りの回転が生じてもストレスになります。低温と常温を行き来する熱サイクルを繰り返すと、ストレス下における伸縮の過程で亀裂、破断が生じます。これを避けるために気を最大限遣うのです。
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ここまで来て大失敗に気づきました。また使っていない円盤形状の部品に取り付けている減衰器の方向が全て逆でした。最初の二つは正常だったのでここまで気づきませんでした。泣く泣く学生と二人で全分解し組立てました。予想外に手間取ってしまい、とりあえず下から三段目(STILLスティル=蒸留器がある場所なのでこう呼んでいます)までくみ上げた様子。
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まぁ、書類仕事もどっさりあるので今日はここまで。


jjq303dev at 22:30│Comments(0)冷凍機 

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日々徒然過ごしている研究員。

趣味は星、自転車、コーヒー。